行動経済学その5 サンクコスト(埋没費用)

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レンダクル(大)

支払ってしまってもう戻らないもの。それによって判断をあやまるかも?

最近話題になっている、新国立競技場。建設費が当初見積もり1300億円からどんどん膨らんで、2520億円と試算されています。

円安であるがゆえに、輸入資材の高騰であったり、人材不足による、人件費の高騰、ずさんな建設計画などいろいろ言われています。

安部首相は白紙に戻して、一度再検討しようと決断しました。だけど・・・

文科省はハディド氏側にデザイン監修料の一部として昨年度までに13億円を支払い済みで、契約解除時に違約金を支払う条項は設けていないと説明。ただ、政府の調査では、過去の判例から違約金や賠償金として「10億円から最大100億円」を支出せざるを得ないとの数字も出た。巨額の賠償金を支払うことになれば、新たな批判を呼び起こすのは確実だ。

産経ニュース 15.7.18より

今までに、設計をしたザハ・ハディド氏に支払った13億円は帰ってこず、最大で100億円の違約金が発生する恐れがあります。他にも施工会社への違約金であったり、設計の変更に伴う費用加算などなど・・・。

これが今回のサンクコスト(埋没費用)です。

支払いが確定している、どうもしようのない費用 サンクコスト

もうすでに支払ったお金である分、これからの決定に影響を及ぼすでしょう。払ったお金もったいないじゃん。払い損なんだから、計画通りやったほうがいいんじゃないの。今までの労力やお金。もったいないじゃない。などなど。

ただ、今回の見直しを行うという、点において、今までに支払った費用、サンクコストは、これからの判断に影響させるべきではないのです。

見直すにせよ見直さないにせよ、今まで投下した資金で判断するのではなく、これからかかる費用について、議論するべきなのですが、どうしてもサンクコストが議論に影響を与えてしまいます。

コンコルド効果ともいいます。

「埋没費用(sunk cost effect)」の別名であり、超音速旅客機コンコルドの商業的失敗を由来とし、ある対象への金銭的・精神的・時間的投資をしつづけることが損失につながるとわかっているにもかかわらず、それまでの投資を惜しみ、投資をやめられない状態を指す。

ー引用ー
「”コンコルド効果”」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
“最終更新 2014年12月23日 (火) 10:36″ UTC
URL: http://ja.wikipedia.org/

超音速旅客機のコンコルドも、新国立競技場と同じで、途中で見なおせばいいのに、巨額資金を取り戻したいがために事業を継続。結局は失敗して破綻。コンコルドは経済学用語として名前を残す羽目になりました。

ただしい判断を下すためには、サンクコストを頭に入れつつ、合理的に考えたいものです。

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