行動経済学その8 合成の誤謬(ごびゅう)

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一人ひとりが正しいことをしても、全体で見たらおかしなことになってるよ!

合成の誤謬(ごうせいのごびゅう、fallacy of composition)とは、ミクロの視点では正しいことでも、それが合成されたマクロ(集計量)の世界では、かならずしも意図しない結果が生じることを指す経済学の用語

ー引用ー
「”合成の誤謬”」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
“最終更新 2015年9月2日 (水) 04:10 (月) 17:07″ UTC
URL: http://ja.wikipedia.org/

節約それは個人としてはいいことです

最近は物価が少しずつ上がってきましたが、3~4年前はデフレで買い物する側にとっては良い時期が有りました。それを例えに合成の誤謬を説明していきます。

ものが安くなって嬉しいなぁ(デフレ篇)

denki

家電製品店でのお話。家電大好きのAさん。液晶テレビを買おうと思って家電量販店へ行きました。景気が悪いのかお客さんは少なめ。予算は10万円さて、どれを買おうかな・・・。

32型のTVがブルーレイレコーダー付きで99,800円。これを買うことにしました。でも最近お給料下がってきたからできるだけ値引き交渉してやれと、値段交渉。

店員のお兄さん、交渉をすると、9,000円値引きしますと。いやここはお客さんが少ないからもっと値引きできるはず!

別の店では83,000円だったよ!と強気に行くと、お兄さんしどろもどろで、バックヤードに。戻ってきたら80,000でお売りしますとのこと。即決しました。19,800円もおまけしてもらいました。

以下はこのお話の分析です。

買い手は嬉しい

景気が悪くなってるので消費者としては値引きしてもらうと嬉しいものです。ただこの行動が巡り巡って、自分自身の景気にも悪影響を及ぼす場合が有ります。

売り手は利益が激減

家電量販店としては80,000円で売っても、利益が確保できるように75,000円で仕入れていたため、赤字にはなっていません。しかし、販売するために、人件費や地代家賃を考えると赤字になってしまいました。これでは売れば売るほど赤字になっていきます。でも景気が悪いためこの値段でしか買ってもらえない。じゃあどうするか。

仕入れ価格や人件費をもっと下げる努力をする

地代家賃は、下げることができそうにありません。そうなると、商売は安く買って高く売るのが基本。仕入元のメーカーに値段をもっと下げるよう依頼。その上で人件費も売れないのだからと下げる方向に持って行きます。

fact

関係する会社やそこで働く人にもしわ寄せが

メーカーも家電量販店のリクエストに応えるため、部品製造の取引先に値引きの交渉をします。もちろん自社の人件費も売れてないのだからと下げてゆきます。しわ寄せがエンドレスに回っていきます。

Aさん TVの部品を作っている工場に勤めていました

ついにAさんの会社にも、メーカーからの値引き圧力がかかり、値引きします。零細の工場であるため、人件費以外に経費を減らす手がありません。仕方なくAさんも含めた工員の給料が削減されてしまいました。

個々人が合理的だからといって、それが全体にとって好都合には必ずしもならない。

ちょっと極端な例になってしまいましたが、経済はつながっています。一人の合理的行動は微々たる影響しか与えませんが、皆が同じ方向に動くと、一国の景気を左右するほどに、影響力は増大していくものです。

参考動画 ニコ動でお勉強♪

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