平然と市場に介入する。しかも、強気にしかも超大胆に
今回行われた、信用取引に関する担保の規制緩和、中国証券金融への資金提供。メディアへの報道圧力、空売りの犯人探し。上場銘柄の売買停止。大株主への売却禁止などなど。
さすがに独裁国家の決断力いったところでしょうか。次々と矢継ぎ早に対策を打ち立てていきます。
民主主義の国では絶対にできないようなことをやってのける。共産党のそこにシビれる!あこがれるゥ!
対策の是非については、ニュースや諸サイトにお任せするとして、中国の本質について所感を述べてみようと思います。
経済大国であるが、今後の発展で苦労する国。
これが私の所感です。中国は下記に述べる点で、ものすごい苦労を背負っています。
創意工夫による新しいものの創造できにくい環境
創業という意味でのAppleやGoogleを、創りだすことはできない。作ることはできても。
新しいものを創りだすには、高いリスクが伴います。事業半ばで失敗したり、そもそも創りだす事ができなかったり。ただ、成功すれば、前人未到のブルー・オーシャン。利益出したい放題であることもあります。
ただしこれは、特許権や商標権など、国家が主体となって創造を守る仕組みがあって初めて、インセンティブ(意欲)が出るものです。
創りだす苦労(リスク)を取らずに、利益(リターン)をかっさらう方法。それが模倣です。
模倣を良しとすれば人はやる気を失う
圧倒的資産を背景に作り手は、創り手の作品を模倣、量産してゆく。。それが創りだした人の利益を圧迫。最後は、作り手が創り手を食いつくす。
このようなことが繰り返されれば人は、その手法を正しいものとして認識し、創ることをやめてしまう。
創り手の保護がなければ、高い付加価値の物は生まれない。パクリ文化は、一時はよくても最後は自分の首を真綿で締めるような、ものだと考えます。
政府に信頼をおけない
国益のためとはいえ・・・・
今回の市場介入にもその一端が現れていますが、中国政府は国の利益を保護するためであれば、あらゆる手を尽くします。今回の規制には日本でいう財産権の侵害に当たるのではと思われる事項が含まれています。
自分の財産を在有に換金することができない。このようなことがまかり通れば、いつ自分の財産を国に取られるかわかったものではありません。安心できない国に財産をおいておこうと考える人は少ないと思われます。
歴史上では 何度も世界で有数の大国となり得た中国。今後の展開は暗雲が立ち込めているかもしれません。
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